その33 「逆らいしぐさ」
最近の若い者は…
と注文をつける、このセリフ、
エジプトのヒエログリフにも書いてあるそうだ。
いつの時代も、似たようなことを
年寄りは言いたがる。
それにしても、だ。
「だって」「でも」「しかし」「そうはいっても」
何もしないうちから
若い諸君は、この種のセリフを使いすぎやしないか。
これらのセリフは皆、いいわけ言葉。
このあとに、「だからできない」
もしくは、「だからできなかった」と続く。
江戸では「逆らいしぐさ」といって、嫌った。
前後のことに見境なく
気軽に返事だけして、実際はやらない
風呂屋の釜焚き、つまり、言(湯)うだけの人。
あるプロジェクトを始めようとしているときに
ありとあらゆる理由を動員して
実現不可能なことを延々と言う輩。
よくよく、その本音を探ってみると、
ものぐさ、小賢しく、先が見えているつもりだ。
しかし、山の頂に登らぬ限り全体はみえない。
やってみなければ、
物事は動かないし、自分の能力も育たない。
馬には乗ってみろ、人には沿うてみろ、だ。
謙虚さがないと人は皆去っていく。
挑戦しなければ何も生まれない。

