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その31 「時泥棒」

貴金属をちりばめた高級品から
使い捨てとすら思える実用品まで
違いはあっても
腕時計を身につけていない人はまずいない。

ところが
待ち合わせの時間にバタバタとやってくる。
すでに授業が始まっているのに
堂々とドアを開けて教室に入ってくる。
それが人にものを教えてもらう態度か。
首をかしげたくなる振る舞いを
平気でやっている人が後を絶たない

先日の会合でこんなことがあった。
重要なことだから同時に伝えたい。
そう思って未着の人物を待った。
ところが定刻きっかりに
急用ができたからいけないときた。
オイ、オイ、
ちょっと考え違いしていないかい。
来られないなら、とっくに連絡するのが筋だろう。

イメージ昔、江戸では
「時泥棒は10両の罪」といった。
10両は今のお金で100万円ぐらいに当たる。
10両を盗むと死刑になった。
時泥棒はそれほどの重罪と認識されていた。

なぜ、江戸の人は時間を大切にしたか。
日頃、できることから地道に積み上げなければ
相手に迷惑をかけるし、
やがて自分も信用を失うことを実感していた。
定刻より5分前を合言葉にしたい。

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