その13 「おはようにはおはよう」
朝、オフィスに入るや、
「おはようございまぁす」
元気な声をだすと、
あちこちから、こだまのように
「おはようございまぁす」
息の合ったやり取りができると、
仕事にリズムが出てきて
さあ、今日もやるか、という気がしてくる。
不思議なものだ。
あいさつは
私はあなたのことを思っていますよという
自分の気持ちを伝える一種のサインだ。
前向きに言えば、今日もよろしくだし、
後ろ向きにいえば、何とかケンカはしないで済ませたいだ。
ともあれ、
「おはよう」と気楽に言われたら「おはよう」と返す。
「おはようございます」なら同様に、丁寧に「おはようございます」
日中なら「こんにちは」
夜なら「こんばんは」
語尾が(わ)でなく(は)なのは、
本来はその後に、
「暖かくなりました」あるいは「日が長くなりました」など
互いの心理的距離を短くするセリフがあったからだ。
江戸の商人たちは必ず帯の前で左手を上に手を組んでいた。
右手が武器になりやすいからで、
武士が刀を右に置くのと同じ。
外国人が握手をしたり、抱擁するのは武器を持っていない証し。
何事もあいさつの出来不出来から始まる

