その7 「ありがとう」
『声に出して読みたい日本語』。
ひところ、こんな題名の本がよく売れた。
ふだんは気づかない。
なるほど、言われてみると
日本語の音韻、つまり響きは
変化があって、奥行きがある。心に迫る。
では、もっとも美しい日本語はなんだろう。
外国人に言わせると
「ありがとう」
だという。
じっと目を見て
「ありがとう」と言われるときほど
日本人が奥ゆかしく見えるときはないらしい。
ありがとうは、有り難いから転じた。
めったにあるはずがないことが起こる。
だから大事にし、感謝する。
この「ありがとう」をテーマにした
『魔法の言葉』という本も
ベストセラーになった。
江戸しぐさでも
「ありがとう」を大事にした。
自然や周りの人びとに感謝する
心の大切さを説いた。
「今日も一日ありがとう」
嬉しかったこと、失敗したこと、叱られたこと、
みんな、ありがとう。
寝る前に、ひとこと口にしてみたい。
きっと、人生が変わってくる。

